昨年(2005年)の7月末に公表された厚生労働白書。
先日職場にあるのを見つけて、
実際に手にしてみて少子化をめぐる分析が興味深く面白かったので記述してみます。
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女性が一生に産む子どもの数である合計特殊出生率を都道府県にみると、
「女性が働く割合が高いほど、出生率も高くなる傾向にある。」
そして、「男性の長時間労働時間が長いほど、出生率が低くなる傾向にある。」
と分析されていた。
30歳代前半の女性の労働力率(人口に占める就業者と職探しをしている失業者の割合)が高い都道府県ほど、合計特殊出生率(女性1人が産む子どもの平均数)が高い傾向があった。
■出生率上位県
宮崎
鳥取
島根
山形
熊本
(以上いずれも、30歳前半の女性の労働力率が65%を超える県)
■出生率下位県
奈良
大阪
神奈川
埼玉
千葉
兵庫
また
「出生率の高い地域では、女性の正社員比率が高い一方、長時間労働をしている人が少なく、子育てと両立しやすい働き方をしている」
「出生率の低い都市部では、女性労働力の非正規化が進む一方、正社員は長時間労働する」とした。
男性については、25〜39歳の社員のうち週60時間以上働く人の割合が高い地域ほど出生率が低い傾向があった。
出生率に影響を与える要因としては、
保育所にいる子どもの割合、延長保育実施率、
平均気温の高さがプラスに、
男性の通勤と仕事時間、教養娯楽費、消費者物価の高さはマイナスに働いていると書かれている。
日本の社会よ、変わってくれ〜と願うばかりであります。
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